転院
平成16年3月19日、生まれてから長い間お世話になったK病院を卒業する日がやってきました。約3ヶ月お世話になったとっても優しく美しい看護師さんとお別れです。担当の看護師さんはお休みの日なのにわざわざお見送りに来てくださいました。1,182gで産まれた輝沙羅もこの日は2,316gになりました。
前夜から興奮状態だった輝沙羅は朝からとっても御機嫌で、これから始まる大移動を察知していたようです。しっかり目を開けて、お世話になった看護師さんとお別れしてるようでした。お風呂に入って、服を着替えてミルクを飲んで・・・とかなり忙しかった輝沙羅ですが、泣くことも泣く大人しくされるがままになっていました。
そして、いよいよ転院先のS病院の先生が迎えに来てくださいました。K病院から主治医の先生ともう一人の先生が一緒についてきてくださいました。K
病院の看護師さん達に「また遊びに来るからね!」と約束して出発です!
初めて乗る救急車にドキドキのハハをよそ目に、輝沙羅はぐっすり寝てしまいました。すっかり熟睡モードの輝沙羅・・・一緒に乗ってた先生方の心配をよそに、あっという間にS病院に着いてしまいました。
S病院のNICUはかなり大きく、環境が変わった輝沙羅は大泣きです。抱っこしても泣き止まず、見かねた看護師さんがミルクを持ってきてくださいました。
ミルクの後は、ウトウトしてた輝沙羅です。ミルクの量は45ccに増えたものの、なかなか口から飲めず、ず〜〜〜っと緊張していたようです。この緊張が解けるまで4日も掛かってしまいました。
さて、S病院では水頭症の手術をしてもらいます。手術は頭からお腹までシャントと呼ばれる管を通して、頭の溜まっている水を抜きます。手術はもちろん全身麻酔なので、輝沙羅の体が全身麻酔に耐えられるか検査をしなければなりません。転院した当日からレントゲンを撮ったり、採血したりMRIを撮ったりとなかなか忙しい輝沙羅です。検査の時は、いつも通り『眠るお薬』を飲まされるのですが、この薬がなかなか効かない・・・
MRIの検査の日、いつも通りお薬を飲んだ輝沙羅ですが、なかなか効かない。普通、30分程度で効くはずなのに、45分たっても眠るどころかゴソゴソしたり泣いてみたり・・・呼び出しが掛かって、検査に出発!輝沙羅はちゃんと目を閉じている・・・ように見えますが、ハハは知っている・・・タヌキネイリが得意な輝沙羅の目は瞼の下でキョロキョロしてることを・・・輝沙羅に慣れてない看護師さんと先生は「いや〜良かった!ちゃんと寝てくれて!よし、検査できるぞ!」と張り切っていました。輝沙羅が寝たことにこれほどまでに喜んでくれてる先生に「いや〜まだ寝てないですよ〜」とは言えなかったハハなのでした・・・
案の定、輝沙羅は検査室に入ったとたん目が覚めて、薬を追加して眠らせたようです。検査終了後、3時間たっても起きなかったことは言うまでもありません・・・